熊本市医師会館:誕生/熊本県医師会館:厄晴

 

2011年11月12日(土)

今回、二つの医師会館を寿くことになった「けんちく寿」は、午前を熊本市医師会館・看護専門学校

午後から熊本県医師会館の見学会、座談会を行いました。

熊本市医師会館・看護専門学校は、2011年3月生まれの0歳:誕生、熊本県医師会館は1968年8月生

まれのは1968年8月生まれの43歳:厄晴という事で建築を寿きました。

 

熊本市医師会館・看護専門学校の部

10:00~10:15~受付/開会

まず始めに2F講堂にて開会式とお祝いセレモニーを行いました。今回の贈呈品として、イチョウを交えた市医師会館の写真を贈らせて頂きました(当日はまだ紅葉が十分でなかった為、目録を贈らせて頂きました)。その後、中川設計事務所の方からこの建築に対して考えた事、建物の増設を考えた配置計画、熊本の強い西日を考えたファサードや隣の医学部にあるイチョウ並木との関係などの事ををスライドを交えながら、レクチャーをして頂きました。

10:30~11:30 見学会

レクチャーをして頂いた後、二つの班に分かれ見学会を行いました。1Fのロビーの壁の仕上げ、西側の深い窓など、デティールの説明を交えながら、普段入れないような看護専門学校のスペースも見学しました。

熊本県医師会館

13:30~13:45~受付/開会

午前の部から場所を移動して、今度は県医師会館の方の見学会、座談会を行いました。開会式は2Fの講堂の方で行い、贈呈品として贈るフォトメモリーの説明を行いました。フォトメモリーは、参加者の方に協力をして頂いて、見学会の最中に参加者の気に入った光景を携帯のカメラで撮って貰い、それを集めた写真集として贈らせて頂きました。

13:50~14:50 見学会

午前の部と同じ様に2班に分かれ見学会を行いました。普段入る機会が少ない医師会館の更に入る機会が少ない理事長室なども見ることが出来ました。職人が丁寧に仕上げたデティール、その当時の状況を表すような外壁の目地熊や本城の全景が一望できる屋上庭園など、気持の良い空間を楽しむ事が出来ました。

15:00~17:00 セレモニー/座談会

けんちく寿の趣旨説明を行い、県医師会館へのお祝いセレモニーをしました。その後、当時坂倉建築研究所で県医師会観の設計担当をしていた宮崎慶二さん、1981~2009まで坂倉建築研究所に在籍されていた本保基人さん、建築史家である倉方俊輔さんに登壇者として上がって頂き、当時の事務所の様子や坂倉先生の話を交えながら、設計で苦労、工夫された事など色んなエピソードを話されました。

三人の県医師会館、坂倉先生に纏わる話をされた後

倉方さんから、docomomo Japanからは選ばれなかったものの優れた近代建築を発掘する事をテーマに選んだ建築についてレクチャーをされました。その土地の地域性に根ざす建築の面白さについて話されました。

以上のプログラムを持って、第2回けんちく寿プロジェクトは無事終了しました。延べ参加人数は100人ぐらいになりました。

熊本市医師会館・看護専門学校、熊本県医師会館の関係者、登壇者の方々のご協力ありがとうございました。